本日のご案内は、「ハマダイ」です。
姿も美しい高級魚ハマダイ。小笠原や伊豆諸島など、温かい地域を含む東京では「オナガダイ」として料理人さんには昔から知られています。海外名はRuby snapper, Flame Snapperなどと呼ばれているようです。尾びれが深く切り込み、上下に長く延びるため尾長鯛の名前がつきました。良く似た種類にハチジョウアカムツという魚がおり、市場ではオナガダイの箱にハチジョウアカムツが混ざっていることがあります。小笠原の重要魚種であり、かつて小笠原諸島が米軍から返還された際は、何十本の釣り針をつけた仕掛けを海底に落とすとすぐにアタリがあり、引き上げると釣り針の数だけハマダイが釣れたという話があるほど豊富でした。しかし現在の漁獲量は最盛期の3割ほどに落ち込んでいるようです。
非常に美味しい高級魚であり、特に3kg以上の大型のものは脂がのり甘味と旨味が強く、お刺身にすると絶品です。皮目に旨味がありますので皮を炙っても美味です。ぜひ一度ご賞味ください。