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ミュスカデル(Muscadelle)は、フランス・ボルドー地方やオーストラリアで主に生産される白ワインの品種です。単一でワインが造られることは少なく、ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンとブレンドされることが多いです。穏やかな酸味で、ムスクの香りがします。
ピノ・グリ(Pinot Gris)は、、ピノ・ノワールから突然変異した、皮が灰色を帯びているヨーロッパブドウの白ワイン用ブドウ品種です。世界各地で栽培されており、「スパイシー」でフルボディのアルザスワインやライトボディ寄りにし酸を強くしたイタリア系の味わいです。イタリアでは「ピノ・グリージョ」と呼ばれています。
ピノ・ブラン(Pinot Blanc)は、フランス・アルザス地方が原産とされる白ワインやスパークリングワインの原料となる白ブドウ品種で、黒ブドウ品種であるピノ・ノワールのクローンの一種です。一般的に、酸の強い柑橘系のフルーティな味わいの辛口白ワインになりますが、一部ブレンドされてスパークリングワインも造られています。
アリゴテ(Aligote)は、ブルゴーニュを原産とする白ブドウ品種です。酸味が強く軽やかでフレッシュな味わいが特徴で、青リンゴ、レモン、ライム、洋ナシなど、ロワールのミュスカデ に似た果実香があります。造り手にもよりますが、樽熟成を経るとバターやヘーゼルナッツなどの風味が加わり、まろやかでリッチな印象になります。
タナ(Tannat)は、フランス南西地方の固有品種で、AOCマディランで栽培されている赤ワイン用ブドウ品種です。タンニンが強く、他の品種と混ぜてバランスをよくすることが多いです。ラズベリーの香りやドライアプリコットやアメリカンチェリーなどのよく熟した果実香を持ち、力強いタンニンと酸味の豊かな味わいが特徴的で長期熟成に向いています。非常に色が濃く、アルコール度も高めのコクのあるワインとなります。
ガメイ(Gamay)は、ブルゴーニュ地方南部のボジョレー地区を原産とする黒ブドウ品種です。ボージョレ・ヌーヴォーの原料ブドウのイメージがありますが、熟成向きのワインも造られます。ピノ・ノワールとグーエ・ブランの自然交配で生まれた品種で、軽やかで飲みやすい素直な味わいです。タンニンが少なく、色は淡く渋みも控えめのワインとなります。
リースリング(Riesling)は、ドイツやフランス北東部のアルザス地方で主に栽培されている白ブドウ品種です。しっかりとした酸味と上質な香りを持ち、爽やかな辛口から甘口のワインまで造られます。また、強い酸味があるため、驚く程の長期熟成能力を持っています。リースリングのワインの香りの特徴の一つとして、「ペトロール」と言われる、石油を思わせる香りがよく挙げられます。
バルベーラ(Barbera)は、イタリアの北西に位置するピエモンテ州が原産と言われる黒ブドウ品種です。イタリアにおいて、サンジョヴェーゼとモンテプルチャーノに次いで3番目に栽培されている品種です。軽やかで適度なボディのものから、オーク樽で長期熟成され、チョコレートやバニラの香りと豊かなタンニンを持つワインまで存在し、深く濃いルビー色、おだやかなタンニン、赤や黒のチェリーや果実味、ほのかな下草の香りがあるのが特徴です。
マカベオ(Macabeo)は、スペインや南フランスで主に栽培されている白ブドウ品種です。若飲み用にも長期熟成にも耐えうる高級品種で、柑橘やハーブの爽やかなタイプから、黄桃やパイナップルのようなリッチなタイプがあり、幅広い個性を表現できます。また熟成によってナッツの香りが表れます。なお、フランスでは「マカブ」、スペインでは「ヴィウラ(Viura)」と呼ばれています。
グラシアーノ(Graciano)は、主にスペインのリオハで栽培されている黒ぶどう品種です。非常にデリケートで気難しく、栽培も手間がかかる品種のため、100%ではなく、あくまでもブレンドの脇役として用いられます。濃いワインレッドの色味で、強い濃厚なアロマと僅かなスパイス香、木香があります。
チェザネーゼ(Cesanese)は、主にラツィオ州で栽培される葡萄品種です。そのほとんどが辛口のスティル赤ワインとなり、深いルビーレッドの色合いを楽しめます。バラやシナモン、白コショウのニュアンスを伴った豊かな赤い果実の香りを持ち、タンニンがやわらかなため、飲み手を選ばずカジュアルに楽しめます。
マルヴァジーア(Malvasia)は、イタリア各地で栽培されている白ワイン品種です。果実と酸のバランスに優れたワインを生み出します。ポルトガルでも栽培されており、酒精強化ワイン「マディラ」やイタリアの蒸留酒「グラッパ」の原料としても使用されています。
ボンビーノ・ビアンコ(Bombino bianco)は、イタリアのワイン用白ブドウ品種です。スティルで辛口の白ワインが主流ですが、スパークリングワインが造られることもあります。白い花や桃の明るいアロマに、アニスやアーモンドの香りが漂い、鮮やかな酸味が心地よいワインに仕上がります。
グレコ(Greco)は、イタリア南部を代表する白ブドウ品種のひとつです。桃やアプリコットなどの香りに、心地よい酸味と豊かな果実味を感じられるワインとなります。また熟成したものは、ハチミツやナッツ、ハーブの香りも感じられます。
カタラット(Catarratto)は、イタリアで2番目に多く栽培されている白ブドウ品種です。通常は辛口のスティル白ワインとなりますが、シチリア州の酒精強化ワイン、マルサラにブレンドされることもあります。レモンのようなフレッシュな風味があり、アルコール度数が高く、また厚みも持ち合わせたワインが多いです。
ファランギーナ(Falanghina)は、カンパーニア州最古のワイン用ぶどう品種です。主に辛口スティルの白ワインとなりますが、スパークリングワインも造られることがあり、単一品種ワインとブレンドワインの両方が存在します。やや濃いレモンイエローの色味で、高い酸、花のアロマ、ハーブのようなグリーンノートが特徴です。ピーチやアプリコット、特徴的な黄色いリンゴの香りが融合し、風味豊かなワインとなります。
トレッビアーノ(Trebbiano)は、イタリア原産とされる白ワイン用のブドウ品種です。イタリアやフランスで広く栽培されており、イタリアで最も広く栽培されている、デイリーワインの代表的ぶどう種です。「ユニ・ブラン」や「サンテミリオン」などの別名があります。柑橘や青リンゴに新鮮な若葉やの香りが豊かで、さわやかでフルーティな味わいで後味に若干の苦みを感じるのが特徴です。ブランデーや、スティルワインの他、スパークリングワインの原料にもなります。
セミヨン(Sémillon)は、フランスのボルドー地方が原産とされる白ワイン用ブドウ品種です。甘口から辛口まで幅広いタイプの白ワインが多く、一見地味な味わいですが、熟成によって花開くポテンシャルのあるぶどうです。ソーヴィニヨン・ブランやミュスカデルとブレンドされるのが一般的です。