ハガツオ

スズキ目サバ科ハガツオ属
歯鰹、Striped bonito
生息域:東北地方以南
旬時期:秋~冬
調理法:刺身、塩焼き、煮つけ、生節、味噌たたき

ハガツオ

基本情報

鮮度の劣化が早いためカツオよりもやや味が劣る場合が多いが、柔らかく旨みのある身肉で、新鮮なものは刺身にして美味。西日本での流通が多く、味噌漬けや幽庵焼き、唐揚げや煮つけなど総菜魚として利用されている。モルジブやスリランカでカレー料理の味つけに使われるモルジブ・フィッシュは本種を原料としている。

名前の由来

歯が鋭いことに由来する。別名にホウサン(鮮度が落ちるとくせのある臭いを放つことに由来)、キツネ(眼から先の吻がやや尖っている様子をキツネの顔に見立てたことに由来)、シマガツオやスジガツオ(背中の縦縞に由来)などがある。そのほかの地方名に、サバカツオ、シマガツ、スゲ、スジマンダラ、トウケン、トウサン、ナエ、ハアガツ、ハガツ、ブシ、ボウサン、ヤナギガツオなどがある。

特徴

全長80cm程度。体の背部に6~7本の暗褐色の細い縞模様が水平に走る。腹側は銀白色。下顎が厚く、口内に鋭い歯が並ぶ。東北地方以南のインド・太平洋の温帯から熱帯に分布し、沿岸域の表層を群れて泳ぐ。カツオやマグロ類と混群を作ることもある。産卵期は夏。小魚類や頭足類、甲殻類などを捕食する。

食材情報

西日本では刺身が人気。身肉は軟らかく、カツオというよりはサワラに近い身質。旨みがあり、鮮度がよく脂ののったものは非常に美味で、カツオ以上という声もあるほど。味噌漬けや幽庵焼きのような漬け魚にしても美味。長崎県五島列島では、薫製にして長期保存を可能にした生節や、味噌や山椒と身を叩いたハガツオのたたきが郷土料理として伝えられている。モルジブやスリランカでは、モルジブ・フィッシュと呼ばれるカツオ節の一種に加工され、カレーなどの料理の出汁に使われる。鮮度の落ちるものは、やや癖のある匂いを放ち、これがホウサン(ホウ酸)という別名の由来となっている。

市場での評価

西日本で流通することが多く、関東ではあまり一般的な魚ではない。値段は安い。

漁獲法

一本釣り、延縄、巻き網、定置網で主に漁獲される。日本では、本種を狙って漁獲することはなく、サバやカツオ、マグロなどの魚との混獲で水揚げされる。