コショウダイ

スズキ目イサキ科コショウダイ属
胡椒鯛、Crescent sweetlips
生息域:中部日本以南の西太平洋
旬時期:9月~4月
調理法:刺身、塩焼き、煮つけ、フライ、ポワレ、ムニエル

コショウダイ

基本情報

西日本でよく見られる魚だが、関東でも見られるようになってきた。くせのない上品な旨みの白身魚で、刺身や塩焼き、煮つけ、フライやムニエルなど利用範囲が広い。日持ちが良く、リーズナブルな値段で流通しているため、最近は飲食店などでも好んで使われる。

名前の由来

体表に散らばる黒い斑点が胡椒の実に似ていることから「胡椒鯛」に由来するとする説、小姓が着ていた装束の模様に似ているところから「小姓鯛」に由来するとする説がある。地方名にエゴダイ(静岡)、オゴンダイ(千葉)、カイグレ(三重・和歌山)、カラスダイ(冨山)、ココダイ(熊本)、コロダイ(和歌山・愛媛)、セコダイ(鹿児島)、トモモリ(宮崎)、ナナツ(熊本)ノマ(愛媛)、バダイ(広島)、ヒッツウ(熊本)、ブタノクチ、ヘダイ(神奈川)、ナナフウ(九州)などがある。

特徴

全長60cm。体型は楕円形で側扁している。口が小さく唇が分厚い。淡い灰褐色で、体の背側に黒褐色の3本の斜走帯がある。体の後方背面と背びれ、尾びれに暗色斑が散在する。若魚は背びれと尾びれが黄色味を帯びることがある。稚魚は体が茶色く、尾びれが透明。頭部の有鱗域が広い。東シナ海から紅海、北部オーストラリアなど広い地域に分布し、日本では神奈川県以南の太平洋岸および新潟県以南の日本海岸、瀬戸内海、有明海、小笠原諸島。沿岸の浅海の岩礁域や大陸棚上の砂底域にある岩礁の周辺などに生息し、河川汽水域にも進入する。主に甲殻類、多毛類や小型魚類を食べる。産卵期は5月から7月。稚魚や若魚は主に藻場で見られる。

食材情報

くせのない白身で、刺身や塩焼き、煮つけ、フライなど利用範囲が広い。コショウダイの特長のひとつは日持ち良さ。活け締めして数日後も生食が可能なほど鮮度が落ちづらく、価格もリーズナブルであることから、飲食店などでもよく使われる。刺身はコリコリした身の歯ごたえ、上品な甘みのある味わいが魅力。皮目に旨みがあり、ポワレなどにもよい。初夏の産卵期を除いて、年間を通じて味が落ちないが、特に旨い時期は冬。

身に張りがあり、腹が柔らかくないもの、鰓が赤く鮮やかなもの、目が澄んでいるものを選ぶ。

DHA、EPAなどの不飽和脂肪酸、ビタミンD、ビタミンEを豊富に含有する。

市場での評価

西日本で主に流通していたが、最近では関東でも見かけるようになった。値段はあまり高くない。釣りや定置網、底曳き網などで漁獲されるが、量は多くない。